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おはようございます!
毎日暑いですね…最近は、夜冷房をつけていないと寝苦しく、かといって一晩中つけっぱなしだと身体がだるく、なんだかシャキッとしない毎日です。
みなさんは、寝苦しい夜を快適にすごす工夫などをされていますでしょうか…?
さて、以前、フキハラについて書きましたが、今回はホワハラ(ホワイトハラスメント)についてです。
ホワイトハラスメント(ホワハラ)とは何か
ホワイトハラスメントは、上司が部下に対して過度に気を使いすぎることで生じる問題です。具体的には、パワハラを恐れるあまり、必要な指導や注意を避け、結果として部下にとって不利益な状況を作り出してしまうことを指します。
従来のハラスメントとは逆の現象で、「優しすぎる」「配慮しすぎる」ことが、かえって部下にプレッシャーや不利益をもたらすという皮肉な状況です。
現在、法整備がされているのは、パワハラ、セクハラ、マタハラの3つです。また、カスハラ(カスタマーハラスメント)についても法整備がなされているところですが、今回のホワハラについては特に法律では規定されていません。しかしながら、だからといって放っておくことはできませんので、その具体例や対処法などを見ていきましょう。
ホワハラの具体例
社員から「ホワハラを受けている」との申告があった場合、以下のような具体的な言動が背景にあることが多いです。
- 仕事を任せてもらえない
- 重要な会議に参加させてもらえない
- 必要な資料を共有してもらえない
- 業務上の指導や注意を受けられない
- 残業を制限され、業務処理が困難になる
企業が取るべき対応
1. 具体的な事実確認を最優先に
「ホワハラ」という言葉に惑わされず、まずは具体的にどのような言動があったのかを詳しくヒアリングしてください。
2. 既存のハラスメント規定で対応
重要なのは、ホワハラという新しい概念に対して、具体的な言動を既存のパワハラ規定に当てはめて検討します。
たとえば…
- 「仕事をもらえない」→ パワハラの「過小な要求」
- 「会議から除外」「情報共有されない」→ パワハラの「人間関係からの切り離し」
- 「残業制限で業務が困難」(仕事の時間が少なくなり処理が追い付かない)→ パワハラの「過大な要求」
3. 調査・対応義務は通常通り
「ホワハラ」だからといって相談を受理しない、調査しないという対応は、企業の措置義務違反となります。通常のハラスメント対応と同様に、適切な調査と対応が求められます。
解決策について
ホワハラが発生する背景には、管理職がパワハラのリスクを過度に恐れている現状があります。企業としては、パワハラ研修において以下の点を重視すべきです。
- リスクばかりを強調するのではなく、「正当な指導・注意」と「パワハラ」の境界を明確に示す
- 具体例を交えて、適切な指導方法を伝える
- 必要な指導を行わないことの問題性も認識してもらう
ホワハラは新しい概念ですが、対応方法は既存のハラスメント対策の枠組みで充分対応可能です。企業に求められるのは、具体的な事実に基づいた適切な調査と対応、そして管理職が萎縮しすぎない環境づくりです。バランスの取れた職場環境の構築が、ホワハラ防止の鍵となります。是非参考になさってください。
それでは、今日も熱中症に気を付けて、素敵な一日をお過ごしください!
今日も元気にいってらっしゃ~い👋