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おはようございます!
今日は暦の上では立秋ですね。まだこんなに暑いのに、もう秋の始まりかと思うと季節は確実に進んでいる、ということですね…今日は、久しぶりに天気が下り坂になるようなので、どうぞお気をつけください。
さて、厚生労働省は、令和6年度に労働基準監督署が行った長時間労働が疑われる事業場に対する監督指導の結果を取りまとめ、公表しました。
今回の監督指導は、次のような事業場が対象です。
・月80時間を超える時間外・休日労働があると推定される事業場
・過労死等の労災請求が行われた事業場
以下、調査結果のポイントをご紹介します。
■ 監督指導の実施状況
・調査対象事業場数:26,512事業場
・法令違反があった事業場:21,495事業場(81.1%)
→ 約8割以上の事業場で、何らかの労働基準関係法令の違反が発見されました。
■ 主な違反内容(是正勧告書の交付事例)
1️⃣ 違法な時間外労働:11,230事業場(42.4%)
うち、最長の労働者が
- 月80時間超:5,464事業場(48.7%)
- 月100時間超:3,191事業場(28.4%)
- 月150時間超:653事業場(5.8%)
- 月200時間超:124事業場(1.1%)
2️⃣ 賃金不払残業(サービス残業):2,118事業場(8.0%)
3️⃣ 過重労働による健康障害防止措置が未実施:5,691事業場(21.5%)
■ 健康障害防止に関する指導の状況
・過重労働防止措置の不備による指導:12,890事業場(48.6%)
・労働時間の不適正な把握による指導:4,016事業場(15.1%)
💬ポイント
長時間労働や未払い残業は、企業の労務リスクの中でも最も大きな問題のひとつです。
とくに今回の結果から見ても、「労働時間の適切な把握」や「健康障害防止措置」の徹底が依然として多くの職場で課題となっていることがわかります。
労働時間管理の記録方法の見直しや、36協定の内容再確認、ストレスチェック・産業医面談の活用など、実務的な対策が今後ますます求められます。
厚生労働省では、毎年11月の「過重労働解消キャンペーン」にあわせて、重点的な監督指導も実施予定です。
日ごろからの備えと、自社の労務管理体制の再点検が重要です。
▼詳細はこちら
長時間労働が疑われる事業場に対する令和6年度の監督指導結果を公表します(厚生労働省)
それでは、今日も充実した一日をお過ごしください!
今日も元気にいってらっしゃ~い👋